
「何年も英語を勉強してきたのに、結局話せるようにならなかった。」
「文法は理解できても、いざ話そうとすると言葉が出てこない。」
そんな経験をしたことはありませんか?
50代・60代の方からのご相談で最も多いのが、
「文法の勉強をしても、実際の会話で使えない」というお悩みです。

多くの人が「まずは文法を完璧にしないと話せない」と思い込み、
テキストを開き、文法問題を解くことから始めます。
でも、残念ながらその努力は会話力に直結しないことが多いのです。
英語が話せるようになるかどうかは、年齢でも才能でもなく、“学び方の順番”にあります。
今回の記事では、英語文法で挫折してきた方に向けて、
「文法を使える形で身につける方法」をお伝えします。
そして、動画「50代、60代の英語初心者用 文法チャレンジ20選」では、
最低限の英会話に必要な文法の問題を出していますので、まずは力試しをしてみてくださいね。

文法の知識があるのに英語が話せない―
その理由は、頭の中で理解していることと、
口から自然に出ることの間に“ギャップ”があるからです。
日本の英語教育では、文法のルールを「説明できるようにする」ことが重視されてきました。
その結果、正しい答えを選ぶ力は育っても、「自分の言葉で表現する力」が鍛えられていないのです。
多くの50代・60代の学習者が文法でつまずくのは、
努力が足りないからではなく、「文法を使う体験」をしてこなかったから。
その「勉強中心」から「使う中心」への切り替えこそが、話せる英語への第一歩になります。

多くの人が「文法はわかるけど、いつ・どんな場面で使うかがわからない」と感じています。
たとえば “I have been〜” の文法的意味は理解していても、
実際の会話でどの場面で言えばいいのかがピンとこない。
そのため、頭では理解しているのに、口では止まってしまう―そんな状態が起きます。
つまり、理解している文法を「使う練習」に置き換えられていないのです。
つまり、「文法を説明できる」ことより、「その文法を自分の生活の中で使える」ことを目指します。
たとえば “I’m〜” は「わたしは~です。」と日本語訳で覚えてしまう方がよくいらっしゃいます。
ただ、日本語訳で覚えるやり方だと、どうしてもその訳に当てはまらない時が出てきてしまいます。
ですので、文法を覚える時は、日本語訳ではなく、文法本来の意味・役割を理解する必要があります。
Be動詞は「主語」と「後ろの言葉」をイコール(=)で結ぶ働きがあります。
つまり、「=」でつなぐイメージです。
🟦 I’m tired.(私は=疲れている)
🟦 I’m in the kitchen.(私は=キッチンにいる)
🟦 I’m 50 years old.(私は=50歳)
このように、“I’m〜”を「〜です」と訳すのではなく、
主語=状態・場所・年齢などを表す語としてとらえると、どんな場面でも応用がきくようになります。
多くの人は “I’m〜” を「私は〜です」と覚えます。
けれど、この訳に当てはまらない場面はたくさんあります。
🟦 I’m at the station.
(× 私は駅です → ○ 私は駅にいます)
🟦 I’m on the phone.
(× 私は電話です → ○ 私は電話中です)
🟦 I’m home.
(× 私は家です → ○ 私は家にいます)
このように “I’m〜” を「〜です」と訳して覚えると、文脈によっては意味が合わなくなってしまいます。
一方で、「“I’m”は“=”でつなぐ文」と理解すれば、どんな場面でも応用できるようになります。
つまり、文法の“型”を理解することで、
「日本語ではこう言うけど、英語だとどう言うんだろう?」という迷いが減り、
自分で文法のルールに沿って英文を作る力がついていくのです。
文法を使えるようになるとは、知識を増やすことではなく、
「英会話の場面で使う型を増やすこと」。
それが「話せる文法」への第一歩です。
次章では、この“使う型”を定着させるために最も効果的な方法
―「声に出すトレーニング」について解説します。
英語の文法は、頭で「理解する」だけでは話せるようになりません。
ルールを覚えても、実際に使う場面で自然に言葉が出てくるには、
「口」「耳」「脳」を連動させる練習が必要です。

たとえば、スポーツや楽器の練習と同じで、
何度も繰り返し使うことで体がその動きを覚えます。
英語も同じで、声に出すことで初めて、
脳の中に「使える文法」として定着していくのです。
音読(英文を聞きながら真似して声に出す)といったトレーニングは、
英語のリズムや語順を体に染み込ませる効果があります。
たとえば “He goes to work every day.” を何度も声に出しているうちに、
「三単現の s をつける」というルールを思い出すのではなく、
自然に正しい形が口から出てくるようになります。
この時に意識してほしいのは、実際に “He goes to work every day.”
という場面をイメージしながら口に出していくことです。

これは、知識を“意識して使う”段階から、
“無意識で使える”段階に移行する過程です。
つまり、文法を頭で考えるのではなく、
感覚として身につけることができるのです。
ある日、英会話の中で、ふと練習したフレーズが自然に出てきた瞬間、
誰もが「あ、今言えた!」という喜びを感じます。

それこそが、音読の効果で、文法が体に定着した証拠です。
声に出して練習することで、知識としての文法が
「会話で使える文法」へと変わっていきます。
つまり、「頭で考えることから解放される」のです。
だからこそ、どんなに短い英文でも、
声に出すことが一番の近道なのです。
文法を理解して終わりにするのではなく、自分で答えて確認することで初めて身についていきます。
今回公開した動画「50代・60代の英語初心者用 文法チャレンジ20選」では、基礎文法を
3択クイズ形式で出題し、その場で理解度を可視化できます。
多くの50代、60代の英語初心者の文法学習法は、文法の説明を読む→その直後に問題を解く
という学び方になりがちです。ですが、このやり方だけだと「どこまで本当に文法がわかっているか」を
正確に測れていないことが少なくありません。
学習を定着させるカギは、テストで測る→迷った箇所を特定→集中的に補強の流れです。

この動画の問題は3つの難易度に分かれていますが、
どれも基本の中の基本。目標は各問を3秒以内に即答できること。
ここで迷う=定着が不十分というサインです。
「分かったつもり」を脱して、“使える文法”に変える一歩として活用してください。
さらに、LINEに登録すると、各問題の詳しい解説と
「実際にどう使えばいいのか」のポイントが届きます。
クイズでの気づきを“使える文法”へつなげる二段構成です。
LINEに登録したら「PDF」と送っていただくと詳しい解説を受け取っていただけます。
🎥あなたは何問正解できる?50代・60代英語初心者向け文法テスト!
https://youtu.be/dkCL91Uu2xs
文法を“知る”から“使える”に変える第一歩として、ぜひチャレンジしてみてください。

英語学習を続けるうえで最も大切なのは、完璧を求めすぎないことです。
「まだ間違える」「文法を忘れる」と感じても、それは成長の途中にある証拠。
一日3分でも声に出す習慣を続ければ、確実に変化は現れます。
文法を覚えるよりも、同じフレーズを繰り返し使って慣れることを意識しましょう。
英語が話せるようになる方の共通点は、1文ずつを丸暗記するのではなく、似た英文を何度も声に出して
反復練習をしていける人です。
つい、多くの文法を知りたくなりますが、知っただけでは使えるようにはなりません。
「使える文法」は、頭で暗記するものではなく、日々の繰り返しで体が覚えていくものです。
だからこそ、焦らず続けることが最も大切です。
英語の学び直しは、年齢に関係なくいつからでも始められます。
むしろ、人生経験が豊富だからこそ、伝えたいことがたくさんある。
その想いが、英語を話すエネルギーになります。
大事なのは「年齢」ではなく、「正しい順番で学ぶこと」。

学び方を変えれば、誰でも英語は話せるようになります。
文法は“知識”ではなく、“使う練習”によって身につくものです。
声に出すことで、脳と体が文法を結びつけ、自然に使えるようになります。
年齢を理由に諦める必要はありません。
「50代・60代の英語初心者用 文法チャレンジ20選」で、
一緒に声に出しながら“使える英語”を手に入れていきましょう。
🎥あなたは何問正解できる?50代・60代英語初心者向け文法テスト!
https://youtu.be/dkCL91Uu2xs