英語を学ぶとき、多くの日本人は「アメリカ英語」で勉強をスタートします。学校でも参考書でも、聞き慣れているのはアメリカ式。
しかし、いざオーストラリアに行ってみると「え、何言ってるの?聞き取れない…」という経験をする人が少なくありません。
特にオーストラリアに移住したい、旅行で訪れる予定の人にとって、「オージー英語(オーストラリア英語)」の特徴を知っておくことは、必須です。
さらに、文化そのものの違いを知ることで、ただの“英語の勉強”が、“本当に使えるコミュニケーションの力”へと変わっていきます。
「オージーの英語って何が違うの?」

そんな疑問に答えるために、この記事では「オージー英語とアメリカ英語の違い」について触れたいと思います。
また、「オーストラリア人とアメリカ人の文化的な違い」まで、本気で英語を学びたい人に向けて深掘りしていきます。
英語はコミュニケーションツールですよね。つまり上手に相手とコミュニケーションを取るには、文法や単語ということだけではなく
文化を知っておくことってとっても大切なことなんです。
英語は世界中で話されているグローバル言語。
でも「ひとつの英語」ではありません。
• イギリス英語
• アメリカ英語
•オーストラリア英語
•ニュージーランド英語
•カナダ英語
これらのすべての国で、英語は母国語として話されていますが、それぞれに 発音、語彙、スペル、リズムの違い があります。
特にオーストラリア英語は、イギリス英語に近い部分を持ちながら、独特なアクセントやスラングで知られています。
オーストラリア英語は、ネイティブの人にとっても聞きづらいとされているので、それに慣れていない日本人にとってはとても聞くのが難しいかもしれませんね。
• 教科書で学ぶ英語=アメリカ英語が中心です。
• だからこそ、日本で英語を学んだ人がオーストラリアで英語を聞いたときに驚くのです。
「え?同じ英語なのに、こんなに違うの?」
その違いを知らないまま現地に行ってしまうと、リスニングが苦痛になり、会話が怖くなり、英語への自信を失う人も多くいます。
それもそのはず。
オージー英語には、アメリカ英語とまったく違う「音」と「クセ」があるんです。
少し話が変わりますが、これは私が実際に体験したエピソードです。
数年前、子どもたちと一緒に日本に4ヶ月だけ帰国した際、一時的に幼稚園に通わせました。
夫はオーストラリア人で、見た目はまさに「青い目の白人」。
ある日、幼稚園に夫と一緒に挨拶に行ったら、園児たちが夫を指さして言いました。
「アメリカ人だー!」

そのとき、私は軽いカルチャーショックを受けました。
え?まだ日本では「白人=アメリカ人」なんだ…
でも、よく考えてみると、私自身も子どもの頃はそうだったかもしれません。
「外国人=アメリカ人」
「英語=アメリカ英語」
そのとき、私は軽いカルチャーショックを受けました。
え?まだ日本では「白人=アメリカ人」なんだ…
でも、よく考えてみると、私自身も子どもの頃はそうだったかもしれません。
「外国人=アメリカ人」
「英語=アメリカ英語」
そんな感覚が、無意識のうちに刷り込まれていたのです。
でも現実は違います。
オーストラリア人とアメリカ人はまったく違います。
言葉も、価値観も、ユーモアのセンスも。
この違いに気づくことこそ、真の国際感覚を育てる第一歩なのです。
オーストラリア英語が聞き取りにくい理由は、母音の変化と語尾の発音の違いにあります。
• 語尾の “r” を発音しない(non-rhotic)
• 母音が変化する(例: today → “tuh-die”)
• “No” が “Naah” になるなど、母音が引き延ばされる傾向
🌏 語尾の “r” を発音しないとは?
アメリカ英語では、単語の語尾や母音の後にある “r” をはっきりと「ル」と発音します。
一方、オーストラリア英語(やイギリス英語)では、その “r” の音がほとんど聞こえません。よく映画などで聞くアメリカ人の“r”は舌を巻いた“r”の音が特徴的ですが、慣れない日本人には、オーストラリア英語(やイギリス英語)の方が簡単かもしれません。

アメリカ英語:カー「カーrrr」
→ “r” の音をしっかり巻き舌で発音
オーストラリア英語:カー「カー(ア)」
→ “r” が消えて、少し「アー」に近く聞こえる
📍カタカナで表すと:
アメリカ英語:カー(ル)
オージー英語:カーァ

アメリカ英語:ティーチャー「ティーチャrrr」
オーストラリア英語:ティーチャ「ティーチャ(ァ)」
📍カタカナ表記:
アメリカ英語:ティーチャー(ル)
オージー英語:ティーチャァ
💡ポイントまとめ
| 特徴 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
|---|---|---|
| “r” の発音 | 巻き舌で強く発音する | 母音の後ではほとんど消える |
| 音の印象 | シャープ・力強い | 柔らかく、のびやか |
| カタカナのイメージ | 「カーrr」 | 「カーア」 |
オーストラリア人は、日常的に略語やスラングを多用します。
• afternoon → arvo(アーヴォ)
• barbecue → barbie(バービー)
• McDonald’s → Macca’s(マッカ-ズ)
• university → uni(ユニ)
• breakfast →brekkie(ブレッキー)
• mosquito→mozzie(モジー)
• sunglasses→sunnies(サニーズ)
これらは現地では当たり前に使われていますが、日本の英語教材ではまず見かけません。
📘 こうしたスラングを少しずつ覚えることで、ローカルとの距離がぐっと縮まります。
オーストラリアに行ったら、やっぱり、アメリカン英語より、オーストラリア英語を話した方が、親しみを感じてもらいやすいので、
ちょっとしたオーストラリアならではの英語表現を2、3個旅行前に覚えておくのもお勧めです。
アメリカ英語とオーストラリア英語では、スペルにも明確な違いがあります。
• アメリカ英語は “z” や “or” を好む(例: color, organize)
• オーストラリア英語はイギリス系スペル(例: colour, organise)
英文メールを書く際は、どちらの英語を使う相手か意識すると、より自然な印象になります。
オーストラリア英語の特徴のひとつが、語尾が上がるイントネーションです。
疑問文ではないのに、語尾が上がるため、初めて聞く人は少し混乱します。
また、アメリカ人よりも早口に感じるのは、単語を短く発音する傾向があるからです。
会話のテンポが速くても、焦らず全体のリズムで理解するのがコツです。
オーストラリア英語は、音がつながる(リエゾン)傾向が非常に強いです。
そのため、単語と単語の境目が消えやすく、最初は「全部ひとつの音」に聞こえることも。
一方、アメリカ英語は単語ごとの区切りが明確で、学習者には聞き取りやすいと言われます。
どちらも正しい英語ですが、リズムの違いを知るだけで理解がぐっと楽になります。
アメリカ人はポジティブトークの達人で、”That’s awesome!” “Great job!” などの褒め言葉を多用します。
一方、オーストラリア人はユーモアや皮肉を交えた軽いジョークが得意で、ちょっとした冗談を通じて距離を縮めます。
私が最初にワーキングホリデーで来た時には、この皮肉を交えたジョークがジョークなのか本気で言っているのかの判断ができなくて苦労しました。
また、オーストラリアのサービスもとてもカジュアルです。日本人のサービスは「丁寧」で有名ですが、オーストラリアのサービスは「フレンドリー」です。それを知らずに、日本のような丁寧なサービスを期待してしまうと、「適当だな」と思ってしまうかもしれません。
☑️ オージーの「適当な感じ」は、実はフレンドリーの証。形式ばらない自然な会話を好む文化です。
アメリカとオーストラリアでは、「成功の基準」にも大きな違いがあります。
• アメリカ:成功志向・競争社会・表彰文化
• オーストラリア:ワークライフバランス重視・休み優先
アメリカでは「努力の結果をアピールする」ことが大切ですが、オーストラリアでは「頑張りすぎないこと」が美徳とされます。
🧳 ワーホリや移住を考えるなら、文化理解はマスト!
この違いを知るだけで、現地での人間関係がぐっとスムーズになります。
| 目的 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
|---|---|---|
| TOEIC/試験対策 | ◎ | △ |
| 海外旅行(アメリカ) | ◎ | △ |
| オーストラリア移住・ワーホリ | △ | ◎ |
| 英語を「使って」話したい | 〇 | 〇 |
どちらか一方だけでは不十分。どちらにも“耳を慣らす”ことが大切です。
• NetflixやYouTubeでオーストラリア英語に触れる
初心者の時は、子供向けの番組がおススメです。
オーストリアのABC(NHKのようなもの)で作られる子供向けの番組はとてもよくできているので、大人が見ても面白いです。
今のいちおしは、「Bluey」日常の生活を題材にしているのでオーストラリアの生活が見えますし、日常英語が身につくのでとてもおすすです。

• ニュース英語だけでなく、会話素材に慣れる練習も◎
英語をただ単語で覚えたり、文法だけで理解していても、「聞き取れない」「伝わらない」という壁にぶつかるのは時間の問題です。
特にオージー英語のように発音の変化が大きい英語では、「音」から入ることがとても重要です。
まずはLINEで音トレSCHOOLの学習スタイルを覗いてみてください。
無料の動画や解説を通して、どんなステップで学べるのかを実感していただけます。
👇もっと詳しく今の自分に合った学習法が知りたい方は、ZOOM体験英語コーチング、説明会へご参加ください。
1. 音の知識(フォニックス)
2. 語順の型
3. 口に出して慣れる練習
📌 どの国の英語でも、この3つができていれば必ず通じます!
オーストラリア英語とアメリカ英語の違いに戸惑うのは、成長の一歩手前にいる証拠です。違いを知ることで、あなたの「聞く力」「話す力」が一段階レベルアップします。
「どっちが正しい?」ではなく、「どっちも知っておくと便利」という視点で、これからの英語学習に活かしてください。