英語学習者の間で人気のある「瞬間英作文」。

 

日本語を見て瞬時に英語に変換するトレーニングは、

英語を口に出す力を鍛えるのにとても有効です。

 

 

しかし、この方法だけに頼ってしまうと、

実際の会話で「言いたいことが出てこない」

という問題に直面することがあります。

 

今回はその原因と対策について解説します。

 

瞬間英作文の問題点

 

瞬間英作文の最大の弱点は、

 

日本語の文が「不自然」であることが多い点です。

 

たとえば、以下のような例文があります。

 

私は車を2台持っています
→ 英訳：I have two cars.

 

確かにこの練習は文法的には正しいですが、

 

実際の日常会話で「私は車を2台持っています」

 

とわざわざ言う機会はあまりありません。

 

普段は「うち、車2台あるよ」のような、

もっとカジュアルな表現を使うことが多いでしょう。

 

その結果、瞬間英作文を繰り返しても、

実際の会話になると頭の中に浮かぶ

日本語が瞬間英作文の不自然な

 

日本語とは異なるため、

英語が出てこなくなってしまうのです。

なぜ英語が出てこないのか？

英語初心者の多くは、まず日本語で考え、

それを英語に翻訳するというプロセスを経ています。

 

 

この際、瞬間英作文で練習した

「不自然な日本語」が頭に浮かぶと、

英語に変換しにくくなるのです。

また、瞬間英作文には以下のような問題もあります。

 

 

1）主語が省略される日本語に対応できない

日本語では主語を省略することが多いですが、

瞬間英作文では主語が明確な文章を使います。

 

そのため、実際の会話では「誰が何をしたのか」を

考えるのに時間がかかります。

 

 

2）単語の違いに対応しにくい

「美しい花」と「きれいな花」のように、

似た表現でも使われる単語が異なる場合があります。

瞬間英作文で固定された表現しか練習していないと、

柔軟に対応できません。

 

3）文脈のない練習

瞬間英作文は単独の文章を

英訳する練習なので、

 

実際の会話のように前後の

文脈を考慮したやりとりに弱いです。

 

効果的な英語学習のコツ

瞬間英作文を取り入れつつ、以下のポイントを押さえることで、

より実践的な英語力を身につけることができます。

 

1）普段使う日本語をベースに練習する

瞬間英作文で使われる「不自然な日本語」ではなく、

自分の日常で使う自然な日本語を英語に変換する練習をしましょう。

たとえば、

「昨日一緒に公園行ったよ」

という普段使う表現を英語にすると、

We went to the park yesterday. になります。

 

2）文法の基礎を固める

瞬間英作文で英語が出てこない場合、

文法の基礎が不十分である可能性があります。

 

主語や動詞の一致、時制など基本的な文法をしっかり学びましょう。

 

3）地域の方言を活かす

関西弁など、自分が普段使う言葉をそのまま

英語に変える練習も有効です。

たとえば、「ほんま？」を英語にすると

Really? になります。

 

自分にとって自然な表現から練習することで、

よりスムーズに英語が出てくるようになります。

 

4）文脈の中で練習する

単独の文章ではなく、前後の会話を意識した

練習を取り入れましょう。

 

たとえば、「昨日公園行ったよ」

と言った後に「楽しかった？」

 

と質問を続けるように、

会話の流れを作る練習をすることが大切です。

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まとめ

瞬間英作文は英語を話す力を

鍛える効果的なトレーニングですが、

 

それだけでは実際の会話に対応できない場合があります。

 

普段使う自然な日本語をベースに練習し、

文脈を意識したトレーニングを取り入れることで、

より実践的な英語力を身につけることができます。

 

ぜひ今日から、自分の生活に合わせた英語学習を始めてみてください！