英語のリスニングが苦手な理由は主に以下の3つに分類できます。

多くの初心者の方は、

自分がどの理由で聞き取れないのかを

把握していません。

原因がわからないままでは、

適切な対策を立てることが

難しいですよね。

体調が悪いときに、

医師の診断を受けてから

薬を処方してもらうのと同じように、

まずは原因を特定し、

それに合った学習法を取り入れることで、

効果的にリスニング力を向上させることができます。

例えば、以下の文を聞いてみてください。

 

 

この文が理解できない理由として、以下のことが考えられます。

１）単語の意味がわからない場合

 

例えば、”a few days” の意味がわからなければ、

聞き取れても理解できません。

この場合の対処法は、

“a few” で「2、3の」という

意味を覚えることです。

２）文法が理解できていない場合

“I’m going to be” という

未来形の表現が理解できないと、

“next month” から未来のことだと推測できても、

詳細な意味がわからないかもしれません。

この場合の対処法は、文法をしっかりと学習することです。

３）音のつながりがわからない場合

 

単語や文法は理解できても、

ネイティブの話す音のつながりがわからないと、

聞き取れないことがあります。

この場合の対処法は、

音のつながりを練習することです。

特に、音のつながりの学習は

一人で行うのが難しく、

取り組んでいる人は少ないかもしれません。

しかし、初心者の方が

このような文章を聞き取れるようになり、

自分でも組み立てられるようになれば、

ある程度の会話はできるようになります。

そのため、音のつながりの学習を

進めることが効果的です。

音の学習法：

 

単語ごとの正しい発音を知る

 

例えば、”there” はカタカナでは

「ゼアー」と表記されますが、

英語では “th” の音で始まるため、

「ゼァ」のように聞こえます。

また、”going” はカタカナでは

「ゴーイング」ですが、

英語では「ゴーイン」と、

後ろの “g” はあまり聞こえません。

まずは、単語一つ一つの音を

正しく知ることが重要です。

２）文章での音のつながりを練習する

 

単語の発音ができるようになったら、

文章の中で音がどのようにつながるかを学びます。

例えば、先ほどの文：

自分で発音できる音は、

聞き取ることができます。

なぜなら、音と意味が頭の中で瞬時に

リンクするようになるからです。

音の学習をしていないと、

目で見て理解できても、

実際に聞こえてくる音が異なるため、

理解が難しくなります。

そのため、音のつながりを意識した学習が重要です。

さらに、音のつながり（リンキング）の具体的な例をいくつか見てみましょう。

 

子音 + 母音のリンキング

例文: Take it easy.

発音:

「テイク イット イージー」

ではなく、

「テイキッティージー」

のように、

take の最後の子音 k と it の最初の母音 i がつながります。

子音 + 子音のリンキング

例文: First time.

発音: 「ファースト タイム」

ではなく

「ファースタイム」

のように、

first の最後の子音 t と time の最初の子音 t が重なり、

一つの音として発音されます。

同化（アシミレーション）

例文: Don’t you know?

発音: 「ドント ユー ノウ」

ではなく、

「ドンチュ ノウ」のように、

don’t の最後の子音 t と you の最初の子音 y がつながり、

「チュ」の音に変化します。

脱落（リダクション）

例文: Next please.

発音: 「ネクスト プリーズ」

「ネクス プリーズ」のように、

next の最後の子音 t が発音されず、前後の音がつながります。

英語のリスニング力を

効果的に向上させるためには、

まず自分がなぜ聞き取れないのか、

その原因を特定することが重要です。

特に、基本的な文章の聞き取りが

難しいと感じる多くの方は、

文章を見れば理解できる、

つまり文法や単語の知識はあるものの、

リスニングに課題を抱えている場合が多いです。

しかし、リスニングができない

本当の理由を理解している方は少なく、

見ればわかるのに単語や文法の勉強を

続けてしまうことも多いです。

そのため、まずは自分のリスニングが

できない原因を探り、

それに合った学習法を取り入れることが大切です。

例えば、音のつながり（リンキング）が

原因で聞き取れない場合、

音のつながりを意識した練習が効果的です。

具体的には、ネイティブスピーカーの

音声を聞きながら音読を行うことで、

音のつながりに慣れることができます。

このように、原因を特定し、

それに応じた対策を実践することで、

リスニング力は確実に向上します。