「何度聞いても英語が聞き取れない」「音は聞こえるけど、意味が頭に入ってこない」

——そんな悩みを持つ50代・60代の方はとても多いです。
でも、安心してください。英語が聞こえないのは、耳のせいではありません。
実は、“脳の使い方”が日本語のままだからなんです。
日本語は、意味を考えてから理解する言語。
でも英語は、音の流れをそのまま理解していく言語です。

だから英語を聞けるようになるには、音を聞きながら理解する脳の回路を少しずつ育てていくことが大切なんです。
このブログでは、YouTube動画【英語リスニングゼロから】の内容をもとに、
50代初心者でも“聞こえる耳”を育てる3つのステップを解説します。
📺 動画はこちら:👉 【英語リスニングゼロから】50代からでも“英語が聞こえる耳”を作る簡単な方法
https://youtu.be/C5RA0mHH6y8
英語が聞こえない人には、実は2つのタイプがあります。あなたはどちらに当てはまりますか?
このタイプの人は、英語の音そのものを「知らない・区別できていない」状態です。
たとえば water(ウォーター)が「ワラー」に聞こえたり、
want to が「ワナ」に変化しても気づかない、といった現象が起きます。
🔸 原因
英語には、日本語には存在しない音が多く存在します。
たとえば日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つだけですが、
英語にはその約4倍の20種類以上の母音があります。
そのため、日本語の「ア」と同じつもりで言っても、
英語では「æ(cat)」や「ʌ(cup)」など、まったく違う音として聞こえることがあります。

つまり、私たちは「言っているつもり」でも、
ネイティブには別の単語に聞こえたり、伝わらなかったりするのです。
日本人がリスニングが苦手な大きなもう一つの要因は、日本語のように1音ずつはっきり発音しません。
「音がつながる(リエゾン)」「消える(脱落)」「変化する(同化・弱形)」
—これが英語特有のリズムです。このリズムに慣れていないと、文字で読める単語でも
耳ではまったく別物に聞こえてしまいます。
📘 例
want to → 「ワナ」
get it → 「ゲリッ」
did you → 「ジュ」
つまり、あなたが「聞こえない」と感じているのは、実は“知らない音を聞いている”だけなのです。
次に多いのが、「音はなんとなく聞こえるけど、意味が入ってこない」というタイプです。
これは“脳の処理の順番”が日本語のままになっていることが原因です。
日本語は「あなた」「コーヒー」「欲しい?」と、1語ずつ意味を順番に処理しますが、
英語はかたまり(チャンク)で理解する言語です。
📘 例:Do you want some coffee?

日本語脳では「あなた/欲しい/いくつか/コーヒー」と単語を一つずつ順に訳してしまうため、
会話のスピードにはとてもついていけません。
特に50代・60代から英語を学び始めた方の多くがこの問題を感じており、
共通して聞かれるのは「英語のスピードが速すぎて聞き取れない」という声。
ですが実は、英語が速いのではなく、脳の使い方が日本語のままだから「速く感じてしまう」だけなのです。
どちらのタイプにも共通して言えるのは、「英語を“知識”として覚えているだけで、体がまだ“英語モード”になっていない」
ということです。英語を聞き取れるようになる力は、耳だけで育つものではありません。
実は、脳・耳・口の連動で少しずつ作られていく力なんです。
たとえば、赤ちゃんが日本語を覚えるときも、最初は言葉を理解しているわけではなく、
周りの大人の声やリズムを何度も聞きながら、口を動かして真似をしていくうちに、
だんだんと「聞こえる」「話せる」ようになっていきます。英語もまったく同じです。

聞こえるようになるには、頭で文法を理解するよりも、聞いた音をそのまま口で再現してみることが
何よりのトレーニングになります。声に出してみることで、
英語の音の高さ・リズム・スピードの感覚が体に染み込み、
“日本語モード”の脳から“英語モード”の脳に切り替わっていきます。

最初は「なんとなく似てるかな?」で大丈夫です。
完璧に真似しようとするより、英語の音の流れに慣れることが目的。
「聞いて→真似して→また聞く」の反復が、本当の意味での“聞こえる耳”を育てていきます。
ここからは、それぞれのタイプに合わせた具体的な対策を紹介します。
英語の音を正しく聞き取れるようになるためには、まずフォニックスを学ぶのが最短です。
フォニックスとは、英語の「つづりと音の関係」を学ぶ方法で、いわば“発音のルールブック”のようなものです。
🔹 たとえば:
c は「ク」、 a は「ア」だから cat は「キャット」
th は「ス」でも「ズ」でもなく、舌を出して「θ/ð」の音

フォニックスを学ぶと、文字と音がつながり、「見た単語が読める」「聞いた単語が書ける」ようになります。
一方で、フォニックスを知らないまま学習を続けると、どうしてもカタカナ英語に頼ってしまう落とし穴があります。
📌 例:
coffee を「コーヒー」と覚える → ネイティブの「カーフィー」が聞き取りにくい
water を「ウォーター」と覚える → 実際は「ワラ」に近く聞こえる
日本語のカタカナをベースに英語を理解しようとすると、
耳で聞こえる音と頭の中のイメージが一致しなくなるため、まるで“別の言語”に聞こえてしまいます。
だからこそ、フォニックスで英語本来の音のルールを知ることが、“聞ける耳”づくりの第一歩です。
このステップを飛ばしていきなり英文リスニングに進んでも、なかなか伸びません。
音 → 単語 → 文という順序で積み上げていくことが大切です。

音の基礎を知らずに文を聞くのは、土台なしで家を建てるようなものなのです。
まずは、英語の一つひとつの音の出し方を理解して、「聞ける」だけでなく「自分でも出せる」ようにすること。
それが、次のステップにつながる大切な第一歩です。
📺 詳しいフォニックスの練習法は、【最短で話せる★】伝わる英語の学び方 音トレSCHOOL 1Day オンライン動画講座(無料)動画内 10:27〜 で紹介しています。
👉 フォニックスで正しい発音のトレーニングはこちら
この章では「英語は聞こえるのに意味が入ってこない」と感じる人のための解決法を紹介します。
「英語の音は聞こえるのに、意味が頭に入ってこない」——そんなふうに感じたことはありませんか?このタイプの方は、
耳が悪いわけでも、記憶力が衰えたわけでもありません。
原因は、脳の中で英語を日本語に訳そうとしていることです。

たとえば、Do you want some coffee? という簡単なフレーズを聞いたとき、
日本語のように「あなた」「欲しい」「いくつか」「コーヒー」と一語ずつ訳そうとすると、
英語のスピードに間に合わなくなり、気づいた時には相手の言葉が終わってしまっています。
英語を理解するためには、「英語を日本語に直す」癖を手放すこと。
そして、英語を英語のまま理解する“英語脳”に少しずつ切り替えることが大切です。

英語は単語の順番や語のかたまりで意味を作る言語なので、
Do you want~? と聞こえた時点で「〜が欲しいと聞かれているな」と理解し、
そのあとに coffee と続けば「コーヒーが欲しいか聞かれている」と自然に分かるようになります。
つまり、英語は単語単位ではなく、意味のブロック(かたまり)で理解する練習が大切です。
これが「英語脳」への第一歩です。
次のステップは、「イメージで理解する」ことです。たとえば、How are you today? を聞いたとき、
頭の中で「今日はどう?」と日本語に訳すのではなく、
笑顔で話しかけてくる相手の姿を思い浮かべるようにしてみてください。
そうすることで、言葉ではなく“状況”で意味を理解できるようになります。

この“情景で理解する力”がつくと、英語のスピードが速くても自然に内容をつかめるようになります。
さらに、自分の口で英語を声に出すことで、脳がその音を自分のものとして認識し、
聞こえる英語の範囲がぐんと広がっていくのです。
特におすすめなのが「音読」。その中でも、音読の最終段階の発展練習である「シャドーイング」です。
音読は、テキストを見ながら英語の音を聞いて、正しい音を声に出して練習する方法です。
発音・リズム・イントネーションを意識しながら繰り返すことで、
英語の音を「耳」だけでなく「口」と「体」で覚えていきます。
シャドーイングとは、音声を聞きながらテキストは見ずに、音だけを頼りに真似して話す練習です。
まるで“影(shadow)”のように英語の音を追いかけながら発声することからその名がついています。
この練習を続けることで、英語特有のスピードやリズム、イントネーションが自然に身につき、
耳で聞いた英語を瞬時に理解できるようになります。

最初は文字に頼ることができないので、「早すぎる」「ついていけない」と感じるかもしれませんが、
それは英語のリズムやスピードに慣れていないだけ。何度も繰り返すうちに、
少しずつ音の流れが見えるようになっていきます。
そして、シャドーイングを行う際に最も大切なポイントは、ただ音を真似するのではなく、
感情を込めて読むことです。たとえば、Do you like coffee? を言うとき、実際に相手に話しかけているつもりで、
自然なトーンで声を出してみてください。
英語は「感情」と「リズム」がセットになった言語です。
感情を込めて話すことで、脳がその音と感覚をより深く記憶し、
次に同じ表現を聞いたときにすぐ理解できるようになります。
焦らず、完璧を目指さず、「なんとなくでも続ける」こと。
たとえ1日5分でも、声に出す習慣を続けていけば、
英語は「聞こえるだけ」から「理解できる」へと確実に変わっていきます。
📺 詳しい音読(シャドーイング)の練習法は、【最短で話せる★】伝わる英語の学び方 音トレSCHOOL 1Day オンライン動画講座(無料)動画内 19:12〜 で紹介しています。
👉 音読トレーニングはこちら
英語のリスニング力は「耳の良さ」で決まるのではなく、耳・口・脳を同時に使って“体で覚える”ことが大切です。
ここでは、50代からでも確実に成果が出る「聞こえる耳を育てる3ステップ」をまとめます。

まずは英語の音の仕組みを理解すること。“r” と “l”、“b” と “v” など、日本語にない音を聞き分ける練習です。
フォニックスを使って「文字と音の関係」を知ると、英語がはっきりと聞こえるようになります。

聞くだけでなく、自分で発音してみましょう。口を動かすことで、脳がその音を認識しやすくなります。
英語は「want to → wanna」「get it → gerit」のように音がつながる言語です。
毎日5分、音読やシャドーイングで英語のリズムを体に染み込ませましょう。

単語を1つずつ訳すのではなく、意味のブロックでとらえます。Do you want ~? を聞いた瞬間に「~が欲しい?」、
Are you going to ~? なら「~に行く予定?」と瞬時にイメージする練習です。
シャドーイングを通して、英語の流れや語順を“音のまま”理解できるようになります。
英語は耳で覚えるものではなく、体で染み込ませるもの。
声に出して、真似して、繰り返す。たった5分でも毎日続けることで、半年後には確実に「聞こえる耳」に変わります。
英語が聞こえるようになるために必要なのは「年齢」ではなく、正しい順番と練習方法です。
「若い人みたいに、もう耳が英語に慣れないかも…」と思ってしまう方も多いでしょう。でも、安心してください。
50代からでも、英語のリスニング力はしっかり伸びます。
脳には「可塑性(かそせい)」という力があります。
これは、何歳になっても新しいことを覚えることができるという脳の性質です。
たとえば、50代から楽器を始めたり、スマホ操作を覚えたりできるのも、この“脳の柔軟性”があるからです。

英語も同じです。新しい音を聞き、口を動かし、声を出すことで脳はどんどん変化します。
そして、その変化を最も感じやすいのが「リスニング」。
最初はまったく聞き取れなかった音が、ある日ふと「今のフレーズ、わかった!」と思える瞬間がやってきます。
それは、脳の中に“英語の音の回路”ができ始めたサインです。

音トレSCHOOLの生徒さんの中には、英語を見れば意味がわかるのに、聞くと全く聞き取れなかったという方がたくさんいます。
しかし、フォニックスで英語本来の発音を学び、練習を重ねるうちに、
英語を話す時の口の形や息づかいが日本語とはまったく違うことに気づかれました。
👉 (発音(フォニックス)体験者様感想)
その知識をもとに音読を1〜2か月続けた結果、
「今までは雑音にしか聞こえなかった英語が、駅のアナウンスがスッと耳に入るようになった」と喜びの声をいただいています。
最初は「速すぎて無理!」と言っていた生徒さんも、毎日少しずつ声に出す練習を続けるうちに、ある日ふと、
「あれ?前より聞き取れる」「口が自然に動く」と感じ始めます。気づけば、以前はついていけなかった英語のスピードにも無理なく反応できるようになっているんです。
その瞬間を感じられるようになると、学習がどんどん楽しくなり、やる気が自然と続いていきます。
「聞こえない」「遅れてしまう」と感じている今こそ、耳と脳が変わり始めている“前ぶれ”です。
英語力は努力ではなく習慣で変わります。
大切なのは時間の長さではなく、どれだけ継続できるか。

たとえ1日5分でも、それを1か月、3か月、半年と続ければ、確実に耳は育ち、“聞こえる世界”が変わっていきます。
「続ければ、必ず変わる」——これは、今まで500人以上の50代の生徒さんを見てきた私が、胸を張って言えることです。
英語が聞こえないのは、耳が悪いからではありません。まだ、英語の音と脳がつながっていないだけです。ですから焦らなくて大丈夫。英語の耳は、いつからでも育てられます。
ここまで紹介した3つのステップ、
① 音を知る → ② 声に出す → ③ かたまりで理解する
を少しずつ繰り返していけば、必ず変化が訪れます。
英語は「知識」ではなく「トレーニング」。筋トレと同じように、毎日の積み重ねが結果につながります。
「昨日よりちょっと聞こえた」「前よりスムーズに口が動いた」——そんな小さな変化を大切にしてください。
音トレSCHOOLの生徒さんの中には、最初は「何も聞き取れなかった」のに、半年後には「映画のセリフが少しわかるようになった」「外国人との会話が自然に続くようになった」という方がたくさんいます。
共通しているのは、諦めずに続けたこと。そして、「できない」ではなく「できるようになりたい」と信じ続けたことです。
もしあなたも、「英語のリスニングを本気で変えたい」と思っているなら、今日からほんの5分、声に出すことから始めてみてください。
その一歩が、あなたの“聞こえる耳”を育てる第一歩です。
もしこの内容が「なるほど」と思えたら、ぜひ音トレSCHOOLの公式LINEに登録して【最短で話せる★】伝わる英語の学び方 音トレSCHOOL 1Day オンライン動画講座(無料)動画で実際のトレーニングを一緒に体験してください。
動画の中では、今日お話しした理論を“実際の練習法”として紹介しています。
👉 こちら
動画の中では、
✔ フォニックスで英語の音をつかむ方法(10:27〜)
✔ 音読トレーニングで英語のリズムを身につける方法(19:12〜)
✔ シャドーイングで英語脳を育てる実践練習
を、初心者でもわかるように丁寧に解説しています。
あなたが今日から始めることで、
そんな変化を実感できるはずです。
英語の耳を育てるのに、遅すぎることはありません。
“聞こえる耳”は、あなたの努力ではなく「習慣」から生まれます。
1日たった5分、英語を聞いて、声に出してみてください。
それが、あなたの新しいスタートです。
英語は何歳からでもやり直せます。
そして、誰でも“聞こえる耳”を手に入れられます。
あなたの英語人生の第二章は、今日から始まります。
焦らず、楽しみながら、一緒に進んでいきましょう。